再委託先の情報漏洩
再委託先の情報漏えいとは?
再委託先(外注先)のミスにより、情報漏えいが発生するケースです。この場合、自社には、まったく落ち度がないというケースもあります。
(図にすると)
取引先 → 自社 → 外注先
(取引先から情報を受取る) (この外注先が情報漏えい)
再委託先の情報漏えいに関する条項
外注先の機密情報漏洩事故に伴う、賠償責任が過大になる可能性があり、それによって倒産に追い込まれるという可能性あります。
そのため、契約書上で、外注先の機密情報漏洩事故については、外注元も連帯して「全責任」を追うという文言を修正する必要があります。
ちなみに、外注元と外注先が連帯して全責任を負うという契約書の雛形がほとんどですので、秘密保持契約書の雛形を使用する場合は、要注意です。
具体的な条項
(具体的な条項例)
再委託の責に帰すべき事由により情報開示者に損害が生じた場合には、情報受領者は再委託先と連帯して責任を負うものとします。
【情報開示者から見ると】
情報開示者から見ると、有利な条項です。
【情報受領者からみると】
情報受領者からすると、過大な損害賠償を受ける可能性があります。
そのため、情報受領者側の場合、上記の条項は修正する必要があります。